烏と鳩〜ハト編〜

今日は鳩のお話。

皆さんはハトに対してどのような印象をお持ちでしょうか?

カラスよりかは好意的な方が多そうなイメージですが、意外に鳩が嫌いという方が多いんです。

カラスのように“怖い”というよりは

首の動きやテカりがダメ

足が気持ち悪い

声も嫌だ

などなど。

カラスと違い、あまり賢そうな感じでは…

そしてハトのあの特徴的な動きは、目が真横にあることや体の作りが単純だからなのだそう。

ですがハトもカラスと同じく神の使い(神使・つかわしめ)なんですよ!

神様のお使いは、動物に姿を借りて現れるとされていますが、このお使いの総称を「眷属(けんぞく)」といいます。

例えば

稲荷神社のキツネ

春日大社のシカ

日吉神社のサル

熊野大社のカラス

三峯神社のオオカミ

大神神社のヘビ

などなど。

そして八幡神社の眷属がハト。

その昔、宇佐八幡宮からの分霊に際して、舟のマストに金鳩が出現したことが由来とされています。

八幡神社の扁額をよ~く見ると「八」の文字がハトになっていることが多いですが、それは鳩が八幡神の眷属だからなんですね。

フランスではハトに対してものすごく好意的で、それ故にある問題が起こっているそうです。

それはフランスパン。

餌付けの際に、輪切りにしたフランスパンをハトに与えると、ハトが柔らかい中心部分ばかりを食べるため、段々と中心部分に穴が開き、フランスパンが輪っかの状態になっていきます。

その状態のフランスパンをハトがくちばしで持ち上げると頭が通ってしまい、ネックレスのように首にかかってしまうのだそう。

首にかかったフランスパンをハトが自分で外すこともできるそうですが、かわいそうだというので

「ハトにフランスパンを与えないで」

と呼びかけを行っているそうです。

これじゃ飛べませんね。。。

 

烏と鳩〜カラス編〜

皆さんは烏と鳩に対してどのような印象を持たれているでしょうか?

まず烏(カラス)

ご存知の通りカラスはとても賢い鳥で、「八咫烏(ヤタガラス)」という神の遣いとして日本神話にも登場します。

八咫烏は神武東征の際、高皇産霊尊(タカミムスビ)によって神武天皇のもとに遣わされ、熊野国から大和国への道案内をしたとされる三本足のカラスで、古くよりその姿絵が伝わっています。

八咫烏はともかく、普段私たちの身近にいるゴミなどをあさっているカラスに関してはあまり好意的に思えない

という方が多いのではないでしょうか。

襲われたことがある、という方もいらっしゃると思います。

不思議なことに色々な方のお話を聞くと

よく襲われる人

全く襲われない人

2つに分かれるんですよ。

カラスの識別能力や記憶力は驚異的で、何かカラスに危害を加えたり追い払うなどすれば、ずーっと記憶していてしつこく襲ってきたりします。

以前、友人の職場にカラスが増えたため、業者に依頼して駆除したのだそうです。その時に職場の長が作業着姿でその様子を見守っていたところ、後日通勤途中にスーツを着て歩いていたらカラスが執拗に襲ってきたのだとか。駆除の現場にいたからでしょう。服装が違っても見抜くということですね。 

危害を加えないまでも、カラスは自分たちに対して好意的かそうでないかも見分ける能力があるようです。好意的に思ってない場合、ターゲットにされることが多いです。さらに怖がっていたりする場合は甘くみられてしまいます。

カラスの大嫌いな私の友人は、ゴミ集積場でゴミをあさっているカラスの後ろを自転車で通っていたところ、突然カラスがくるっと振り返り、すごい勢いで襲ってきて自転車ごと転倒し怪我を負いました。

ちなみにその友人は鳩にも甘くみられているのだとか。

私ですが、カラスに対しては非常に好意的です。なので目と目を合わせながら近くを通っても、襲われたことが一度もないんです。息子たちもそう。

友人のお母様はいつも職場でカラスに餌付けをしていて、ある日友人たちと食事をしていたらカラスが襲ってきたのですが、そのお母様だけ全く襲われなかったといいます。

これらのことからも、カラスは感情まで見抜く恐るべき能力があるといえるでしょう。

あら。。。

鳩のことも書こうと思ったら、随分と長くなってしまいましたので、記事を2回に分けたいと思います(^^)

続く♪

ミルラと薔薇

昨日は神人和楽メンバーの香宮かんさんのお香作りワークショップに参加してきました!

今回作った古代エジプトのお香「キフィ」は16種類のお香を調合していきます。

その16種類のお香のうち、私が最も気になったのが「ミルラ(没薬)」

昨年、香宮かんさんの塗香作りワークショップを受けた際に、このミルラを焚いていただきました。この香りが超好みで♡

なので今日はこのミルラについて、香宮かんさんの説明を元にすこし詳しくご紹介していこうと思います。

数千年の歴史があるミルラ。没薬(もつやく)とも呼ばれ、木の樹脂を乾燥させたものから作られています。殺菌・防腐作用が強いので、古代エジプトではミイラを作る時にも使われていました。そのためミルラがミイラの語源になっているといわれています。

ギリシア神話では、王女ミュラがミルラの木に姿を変えたという話がありますね。

もちろんそれだけではなく、ミルラはフランキンセンス(乳香)とともに、神々への供物として捧げられていました。

そんな神聖なミルラには、様々な効能があります。うつや気分の落ち込みなどのメンタルへの作用や口内炎・歯周病、婦人科への作用や美肌効果などなど。

ミルラだけではなく、そんなたくさんの効能を持つお香が16種類も入っているキフィがどれだけすごいかってことですよね。

ここだけの話、古代エジプトでは男女の行為の際にもこのようなお香を焚いていたそうですよ♡

もう一つ、かんさんのお話の中で印象的だったのが「薔薇」のエピソード。

今回作ったキフィにも薔薇が入っています。

バラの歴史はとても古く、地球上に現れたの5000万年以前に地球上に現れたとされます。バラと人との関係は、紀元前5000年頃のメソポタミア文明からだと考えられています。

バラのエピソードはかなりたくさんありますが、かんさんからお聞きした2人の人物とバラについてご紹介いたします。

まずはクレオパトラ。

クレオパトラのバラ好きは有名な話だそうで(知らなかった)、寝室に膝の高さまでバラの花びらを敷き詰め、シーザーやアントニウスを迎えたのだとか。このことから既にエジプト辺りではバラの花を栽培していたと考えられますね(^^)

さすがクレオパトラ。よく考え抜かれた奇抜な発想で、男性の心を掴んでいたようです。

もう1人はローマ帝国の皇帝ネロ。

暴君で知られていますがバラ狂いと言われるほどバラが好きだったそうです。意外ですね~(❛□❛✿)

晩餐会の際には宮殿の部屋を埋め尽くし、天井からバラの花びらが雨のように降り注いだとか。そして銀のパイプからバラの香りをつけた水がテーブルに注ぎ込まれ…その重みで来客が窒息死したという逸話もあるようです。

ネロの妃のポッパエアの葬儀では、遺体の中にバラの香料を詰め、さらに遺体を香油漬けにしたといわれます。そのため葬儀の際には4キロ四方にわたりバラの香りが漂っていたそうな。

一体どれだけバラを使ったんだ、という話ですがその際に使用した香油の量は、香料の生産国であるアラビアでの10年分に相当するものだったといいます。

古代も現代でもお香は神聖なもの、人を癒すものとして重宝されてきました。

そんな歴史ある素晴らしい文化を、お香を通じて体感させてくれたかんさんに感謝です!

これからも大切にしていきたいですね♬