ハリネズミの愛

皆さんは自分以外の人との関わりの中で
「ちょっと距離感が違うな〜」
と感じたことっておありでしょうか。

おそらくほとんどの方が何かしらのご経験をされていることでしょう。
心地良い人間関係を築いていく上で、とても大切な要素の一つがこの「距離感」ではないかと思います。

友人関係・恋愛関係・家族関係
全てこれにかかっていると言っても良いかもしれませんね(^^)

ついつい近づきすぎる
入っていきすぎる
家族だから何言っても平気♪
友達なんだからいつ何時でも愚痴聞いて!
恋人なんだからすべて把握していたい

お互いに適度な距離を置いたら長く良い関係でいられるのにね。

ですが反対に距離を置いたら置いたで
相手の気持ちがよく分からない
自分の意思が伝えられない
素の自分が出せない
なんてことになって、せっかくのご縁が遠のいてしまったり。。。

先日開催されたイベント『神人和楽』終了後に、内輪の数名でお茶をしたのですが、その時にこの距離感の話題になったんです。
そうしましたらサイバー鈴木さんが
「心理学で“ハリネズミの愛”っていうお話があって、よく人との距離感に例えられているよ」
と簡単にお話くださいました。

これはもうブログに書くしかない!
と詳しく調べたものを簡単にご紹介させていただきます。

正式には
「ハリネズミ(ヤマアラシ)のジレンマ」
といい、ドイツの哲学者アルトゥル・ショーペンハウアーの寓話から生まれた言葉だそうです。

冷たい冬のある日、ヤマアラシの一群が、お互いの体温で凍えることを防ぐために、ピッタリとくっつきあいました。けれども、お互いの針のような毛があたって痛く、また離れます。それを繰り返しているうちに、ヤマアラシたちは適当な距離を見つけていきました。

というお話です。

寒くてもお互いの針が邪魔をして体を寄せ合うことができないハリネズミ。
近づけばお互いの針が刺さってしまい痛くて辛いから、体を寄せ合いたいと思っていても近寄れない。
身体を寄せ合えば、お互いの針が刺さってしまい苦痛になる。そして刺さった針によって苦痛でも離れることができなくなってしまう。

このような状態を人間関係に例え「ハリネズミのジレンマ」というわけですね。

人間関係ではハリネズミと違うところがあります。
それは針が刺さらない距離がそれぞれ違うということ。つまりはコミュニケーションの感覚、ということでしょうか。

この感覚が近すぎる人は
相手を失いたくない気持ちから、相手の中にどんどん入って束縛したり過干渉になってしまう

遠すぎる人は
相手を失ってしまう怖さや遠慮から距離を縮められず関係が終わってしまう
のでしょうね。

これは私個人の感じることですが
距離が近すぎる人は人の気持ちを慮れないということですから、ジレンマの他にも問題がありそうです。

どちらにしても
自分が傷つきたくない
という怖れからなのかなと。

私もね、考えすぎて行動できないという時期がありましたが、色々くぐり抜けた今となっては(笑)距離感の近い人にも遠い人にも、大切な人にも仕事で関わる人にも、勇気を出して直接お聞きしたり、自分の気持ちを正直にお伝えしたりが自然に出来るようになりました。

正直な気持ちを誠実にお伝えする

良くも悪くも、それで流れが変わったら受け入れれば良いし、離れていくならそれだけの関係性だったということ。

結局はそれが一番ベストなんだと思っております。

「四つの窓」のお話

昨日、新人和楽に出展される天野茂美さんと逗子の「珠屋」で美味しいコーヒーをいただきながら、本当に色々なお話をしました(^^)

その中で茂美さんが興味深いお話をされていて、とても印象に残ったのでご紹介したいと思います。
それは「四つの窓」のお話。

開放の窓(自分も他人も知っている)
秘密の窓(自分は知っているが他人は知らない)
盲点の窓(自分は知らないが他人は知っている)
未知の窓(自分も他人も知らない)

自分自身の特性をこの四つの窓「開放・盲点・秘密・未知」に分けて
自分で自分を分析した結果と

他人による自分の分析結果を
それぞれの窓に当てはめて完成となります。

自分が知っている自分
他人が知っている自分を分析することで、自己に対する気付きを得ることができるのだとか。

正式には「ジョハリの窓」というそうです。心理学を学ばれたりされた方はご存知かと思います。

ジョハリの窓はジョセフ・ルフト氏とハリントン・インガム氏によって考案された心理学モデルの一つで、自己分析の手法として使われています。

私は心理学は学んだことがないので、この窓の話は全く知りませんでした。
自分で分かる範囲で、自分の特性を当てはめていくと確かに面白いかもです♪

開放の窓に当てはまることが多いと「分かりやすい人」ですね。
逆に秘密の窓に項目が多ければ「よくわからない人」に見られている…よく言えばミステリアスな人になるでしょうか。

自分は知らなくて他人が知っている盲点の窓などは、身近な人たちに聞いてみないと分からないことですし、正直に言ってもらわないと意味がないですよね(^^;;

えっ自分ってそんな風に見えてたの⁈

良くも悪くも色々と出てきそうですが…
これは知らないでいるとイタいところではありますね。信頼できる友人や仲間に勇気を出して聞いてみるのも良いかと。
自分も他人も知らない未知の窓は、とても可能性を秘めた項目ですね。

昨日、茂美さんとの会話の中で「たぶんこう見えてるよ」とお互いに自分から見た印象を伝えあったりしましたが。。。私のことで言うなら、自分では縁の下の力持ちタイプだと思っているんです。

ですがよく言われるのが
「いやいやリーダーシップをとる人だよ。」
「前に出る人だよ」
ですがオラオラ的なものではなく落ち着いた感じで、ということのようなので良かったです(笑)
自分としては見えないところで役に立つ、というのが理想です。人に指示されたことを淡々とこなすのは嫌いではないので。

四つの窓で言うなら
自分が知っていて他人は知らない自分
自分は知らないけど他人は知っている自分
両方に当てはまる、ということになるのでしょうか。

一般的には、開放の窓(自分も他人も知っている特性)を広げ、未知の窓(自分も他人も知らない特性)を狭めていくことが良いとされているようです。
ビジネスの能力開発に効果アリだそうですが一般的な人間関係にも活かせるとのこと。

気づくだけではなく、実践してみることってとても大切ですよね。

自分を理解して可能性を広げていきたいものです。