ミルラと薔薇

昨日は神人和楽メンバーの香宮かんさんのお香作りワークショップに参加してきました!

今回作った古代エジプトのお香「キフィ」は16種類のお香を調合していきます。

その16種類のお香のうち、私が最も気になったのが「ミルラ(没薬)」

昨年、香宮かんさんの塗香作りワークショップを受けた際に、このミルラを焚いていただきました。この香りが超好みで♡

なので今日はこのミルラについて、香宮かんさんの説明を元にすこし詳しくご紹介していこうと思います。

数千年の歴史があるミルラ。没薬(もつやく)とも呼ばれ、木の樹脂を乾燥させたものから作られています。殺菌・防腐作用が強いので、古代エジプトではミイラを作る時にも使われていました。そのためミルラがミイラの語源になっているといわれています。

ギリシア神話では、王女ミュラがミルラの木に姿を変えたという話がありますね。

もちろんそれだけではなく、ミルラはフランキンセンス(乳香)とともに、神々への供物として捧げられていました。

そんな神聖なミルラには、様々な効能があります。うつや気分の落ち込みなどのメンタルへの作用や口内炎・歯周病、婦人科への作用や美肌効果などなど。

ミルラだけではなく、そんなたくさんの効能を持つお香が16種類も入っているキフィがどれだけすごいかってことですよね。

ここだけの話、古代エジプトでは男女の行為の際にもこのようなお香を焚いていたそうですよ♡

もう一つ、かんさんのお話の中で印象的だったのが「薔薇」のエピソード。

今回作ったキフィにも薔薇が入っています。

バラの歴史はとても古く、地球上に現れたの5000万年以前に地球上に現れたとされます。バラと人との関係は、紀元前5000年頃のメソポタミア文明からだと考えられています。

バラのエピソードはかなりたくさんありますが、かんさんからお聞きした2人の人物とバラについてご紹介いたします。

まずはクレオパトラ。

クレオパトラのバラ好きは有名な話だそうで(知らなかった)、寝室に膝の高さまでバラの花びらを敷き詰め、シーザーやアントニウスを迎えたのだとか。このことから既にエジプト辺りではバラの花を栽培していたと考えられますね(^^)

さすがクレオパトラ。よく考え抜かれた奇抜な発想で、男性の心を掴んでいたようです。

もう1人はローマ帝国の皇帝ネロ。

暴君で知られていますがバラ狂いと言われるほどバラが好きだったそうです。意外ですね~(❛□❛✿)

晩餐会の際には宮殿の部屋を埋め尽くし、天井からバラの花びらが雨のように降り注いだとか。そして銀のパイプからバラの香りをつけた水がテーブルに注ぎ込まれ…その重みで来客が窒息死したという逸話もあるようです。

ネロの妃のポッパエアの葬儀では、遺体の中にバラの香料を詰め、さらに遺体を香油漬けにしたといわれます。そのため葬儀の際には4キロ四方にわたりバラの香りが漂っていたそうな。

一体どれだけバラを使ったんだ、という話ですがその際に使用した香油の量は、香料の生産国であるアラビアでの10年分に相当するものだったといいます。

古代も現代でもお香は神聖なもの、人を癒すものとして重宝されてきました。

そんな歴史ある素晴らしい文化を、お香を通じて体感させてくれたかんさんに感謝です!

これからも大切にしていきたいですね♬